2015.10.19

岡崎慎司と吉田麻也。「フル出場が叶わない」ふたりの境遇

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 物足りなさの残る「日本人対決」だった――。

 レスター・シティの岡崎慎司は5試合連続となる先発出場を果たしたものの、前半だけで交代。かたやサウサンプトンの吉田麻也はベンチスタートで、60分から途中交代で投入された。ふたりは入れ違いでピッチに入り、2013年1月のサウサンプトン対マンチェスター・ユナイテッド戦で吉田と香川真司が相まみえて以来、2度目となるプレミアリーグでの日本人対決は実現しなかった。

またも岡崎慎司は前半だけで交代を命じられた 不完全燃焼に終わった今回の一戦で感じたのは、「猛者の集うプレミアリーグで戦っていくことの難しさ」である。第9節を終えて8試合に先発している岡崎だが、前半の45分間だけで交代を命じられるのは3度目。3試合に1回はハーフタイムでピッチを後にしている現状から言えば、チーム内で絶対的地位は確立できていない。一方の吉田は、4-2-3-1の右サイドバックとして途中出場。本人の目標はセンターバックでの定位置確保にあるが、オランダ代表DFのフィルジル・ファン・ダイク加入後は、レギュラー争いから一歩遅れをとっている。

 それぞれ置かれている状況こそ違うものの、巨大な壁を乗り越えようと試行錯誤を続けている点で、ふたりは似たような境遇にある。

「何度も経験している展開でした」と試合後に漏らしたように、岡崎としては珍しくない試合展開だった。