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ドルトムント辛勝。香川真司と武藤嘉紀が直接対決を振り返る

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 マインツ対ドルトムント。中堅クラブと復活へ道半ばの強豪の対戦という以上に注目度の高かった一戦は、2-0でドルトムントが勝利を収めた。

 この試合、ドイツ国内では、今季からドルトムントの指揮をとるトゥヘル監督の古巣との対戦ということで注目を集めていた。振り返ればトゥヘルがマインツを去った経緯も複雑だった。13~14シーズンを終えて監督を辞したものの、14~15シーズンはマインツに籍を残したまま、つまり他のクラブでは仕事ができない状態で1シーズンを過ごした。

 今季からドルトムントの監督に就任したのは、昨季半ばでクロップ前監督が辞意を表明し、後継者に指名されたから。マインツからドルトムントへという流れもクロップと同じだ。だが、この"移籍"を、マインツのシュトゥルツ会長は不快に思っている旨の発言をしている。「彼の退団はボーダーラインだった」と、まるで何かに違反したかのようなコメントに、ドイツメディアは騒然とした。トゥヘル自身は「マインツに戻るのは悪い気持ちはしない」と言うに留まった。

マインツ戦に先発、後半38分までプレーした香川真司 マインツ戦に先発、後半38分までプレーした香川真司  そして日本人という観点からは、香川真司と武藤嘉紀の初対戦に注目が集まった。普段の倍以上の日本メディアが取材に訪れた。「すごいね、武藤効果って」と、香川が軽口を叩くほどの光景は、日本国内での関心の高さを意味していた。

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