岡崎慎司がアーセナル戦で掴んだ「やれるやん!」という手応え

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 今季からプレミアリーグで戦う岡崎慎司にとって初となる「ビッグ4」クラブとの対戦は、わずか45分で終わってしまった。精力的に走り回って攻守両面で貢献していたが、戦術的な理由から交代。すると、1-2で試合を折り返していたレスターは目に見えて失速し、結果、アーセナルに2-5の大差で敗れた。

アーセナルDF相手に股抜きで突破を試みる岡崎慎司アーセナルDF相手に股抜きで突破を試みる岡崎慎司 試合後、クラウディオ・ラニエリ監督は、交代策について次のように語っている。

「アーセナルのトランジション(攻守の切り替え)とカウンターアタックが心配だった。抜群のクオリティとスピードを備えているからだ。そこで後半、(2トップの一角だった岡崎に代えて)MFをもうひとり投入することで、中盤のスペースを埋めようとした」

 アーセナルはボールを奪うと素早く最前線のFWテオ・ウォルコットに縦パスを入れ、スピードと俊敏性に難のあるレスターのCBロベルト・フートの裏を徹底的に突いてきた。とりわけ、レスターが前がかりになっていると効果てきめんで、1点目も2点目も前方姿勢になっているところで失点した。

 それならば、とラニエリが施したのが、「FW岡崎→MFアンディ・キング」の交代策だった。FW(岡崎)を1枚削って中盤に厚みを持たせ、フォーメーションを4-4-2から4-1-4-1に変更。交代後、岡崎はイタリア人指揮官から「仕方のない交代」と告げられたという。

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