いま移籍市場でもっとも人気のある国籍の選手は?
【サイモン・クーパーのフットボールオンライン】移籍市場9の真実(後編)
この夏の動きから、移籍市場の「真実」を探っていく作業をさらに続けよう。
マンチェスター・シティ入りしたベルギー代表MFデ・ブライネ photo by Berga Image/AFLO6 ファン・ハールも幅広い才能を確保する必要がある
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、別のクラブで一緒に仕事をしたことのある選手を獲得したがる。チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督がかつて語ったように、こういう指導者は市場をよく知らないという印象を与えてしまう。ユナイテッドでファン・ハールは、バスティアン・シュバインシュタイガーやメンフィス・デパイ、デイリー・ブリント、セルヒオ・ロメロといった旧知の選手を獲得した。
一方でファン・ハールが一緒に仕事をしたがらない選手のグループがいるようだ。ロメロは例外として、ラテンアメリカの選手である。
たとえばラファエル(ブラジル)やハビエル・エルナンデス(メキシコ)、アンヘル・ディ・マリアにマルコス・ロホ(ともにアルゼンチン)、ラダメル・ファルカオ(コロンビア)といった選手とファン・ハールの関係を考えればわかる。ファン・ハールはバルセロナの監督だった1999年に、FIFA最優秀選手賞を受賞したばかりのリバウド(ブラジル)をベンチに置いたが、それも驚くことではない。
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