移籍市場の活用で競争力上げたチェルシー、下げたマンU (5ページ目)
ところがファーガソンが監督を務めた最後のシーズンから、ユナイテッドはこの姿勢を捨て去った。他のクラブに売る価値もほとんどなくなり、確かな後継者もいないままユナイテッドを去った選手には、ネマニャ・ビディッチ、リオ・ファーディナンド、ライアン・ギグス、ロビン・ファン・ペルシーなどがいる。ひょっとすると、次はウェイン・ルーニーかもしれない。現監督のルイス・ファン・ハールは昨年の就任以来、移籍市場に2億7800万ポンド(約514億円)を使っているが、ユナイテッドはいくつかのポジションが手薄なようにみえる。
これと対照的なのが、チェルシーが2012年から静かに進めてきた主力選手の入れ替えだ。エデン・アザールにクルト・ズマ、ティボ・クルトゥワやセスク・ファブレガス、ジエゴ・コスタ、ネマニャ・マティッチ、ウィリアンなどがレギュラー格になり、ダビド・ルイスやフェルナンド・トーレス、フアン・マタ、ペトル・チェフ、フランク・ランパードなど、少し年上の選手がクラブを去った。しかしチェルシーはこの入れ替えの時期にも、マンチェスターに本拠を置くふたつのクラブより金を使っていない。
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