2015.09.06

なんと50人もの日本人選手が在籍しているタイリーグの「実態」

  • 栗田シメイ●文・撮影 text&photo by Kurita Shimei

 昨年、岩政大樹(現ファジアーノ岡山)をはじめ、茂庭照幸(現セレッソ大阪)、カレン・ロバート(現ソウル イーランドFC/韓国)など、元日本代表やJリーグトップクラスの選手がこぞって移籍したことで、一躍脚光を浴びたタイリーグ()。昨季(2014年シーズン)は、60人を超える日本人プレーヤーが、1部~3部の各クラブに所属し、活躍していた。
※タイリーグは1996年に発足し、年々整備されてきた。2015年シーズンは、1部(プレミアリーグ)=18チーム、2部(ディビジョン1)=20チームで構成され、ともに2回戦総当たりで覇権を争う。3部(ディビジョン2)は6つの地域に分かれていて、クラブ数は各地域によって異なる。2015年シーズンは、最も多い地域で18チーム、最も少ない地域では10チームでリーグ戦が行なわれている。シーズンはおおよそ2月に開幕し、その年の秋に終わる。

 外国人枠が「7」から「5」に減った今季(2015年シーズン)は、さすがにタイから去る選手が増えたものの、いまだ50人ほどの日本人選手がプレー。加えて、開幕時点では7人の日本人監督が各クラブの指揮官を務めており、おそらく日本人選手、スタッフが最も多く在籍している海外リーグと言っていい。

 これほど多くの日本人選手がタイに渡った理由は、何より給与や待遇面のよさが挙げられる。J1クラブをしのぐほどの年俸を提示するクラブも存在し、プロ選手である以上、それが大きな魅力になったことは間違いないだろう。

 それにしても、タイリーグの各クラブはなぜ、好待遇で日本人プレーヤーを迎え入れることができるようになったのか。

 その事情については、2011年からチョンブリFC(プレミアリーグ)で広報やマーケティングを担当する小倉敦生氏が語ってくれた。ちなみに、小倉氏の実父は日本サッカー協会名誉会長である小倉純二氏。「父とは違う立場で、ライバルとなるアジアのサッカー界に関わることで、日本サッカー界に貢献したい」という思いを秘めて、単身タイに渡った。