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どん底から復調へ。コメントで振り返る香川真司の今季 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「2ヵ月やっていますから、このスピード感に慣れると言ったらヘンですけど、でも、もっとそこに入っていかなきゃいけない。最後のシュートまでもっていったり、ペナルティエリアでゴールにつなげるという意味ではすごく物足りないというか、自分の動きの質だったり呼び込み方の問題なのかなという感じがします」

 だがその後も、チームと香川は浮上することはなかった。CLグループリーグ第6戦、ホームでのアンデルレヒト戦で、香川は先発したものの活躍できずに終わっている。負傷者が復帰しつつあり、ポジション争いも厳しくなってきたこの頃、そのコメントには悲壮感が溢れていた。

「ドルトムントに来る前から分かっていたことですけど、どうしても昔と比較されますし、自分でも昔のイメージが少なからず残っているというのはある。ただ、それは良い意味で忘れる必要があるし、昔とは(周りの)選手も違いますから、そこは自分も早く順応しなきゃいけないんですけど、葛藤があるのは事実ですね」

「日々、メンタルの波があったりして、本当に厳しい状況ですけど、これを乗り越えて、自分たちの確立したサッカーができたり、個人的にも結果が出だしたときに、あらためて成長したと言えるんじゃないかなと思う。こんなに厳しい状況になるとはちょっと想像してなかったので。ここで投げ出したら僕は下まで落ちる一方だと思っているので。しっかりと結果を残していけるように頑張りたいです」

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