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3冠達成でもルイス・エンリケの発言に揺れるバルセロナ (2ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

【第4位】最も話題になった制裁は?

 さまざまなピッチ外の出来事が話題となったが、今シーズン一番のニュースはバルセロナに対しての制裁だろう。下部組織選手獲得でルール違反があったことで、移籍市場での選手補強の禁止が通達され、下部組織の選手たちの公式戦登録も禁止された。そのあおりを受けて、日本人の久保建英(13歳)を含む9人の選手たちが、獲得可能になる年齢まではバルセロナで練習をするだけしか許されなくなり、母国に帰国するケースも相次いだ。

【第3位】クリスティアーノ・ロナウドの雄たけび

 レアル・マドリードの背番号7番にとって、今シーズンは忘れることのできないシーズンとなったはずだ。チームとしては、クラブW杯、ヨーロッパ・スーパーカップを獲得したのに、メディアはまるで無冠のような扱い。だがクリスティアーノ・ロナウドは自身3度目となるバロンドールを受賞した。

 最近のアワードでは、メッシやクリスティアーノ・ロナウドのファッションや表情に注目が集まるが、なんと今回、クリスティアーノ・ロナウドは受賞の際に、大きな雄叫びを上げたのだ。ピッチ内のプレイ同様に世界中の度肝を抜いた(あっけにとられた)彼のパフォーマンスは、スペイン国内の各クラブのサポーターに対しての格好のネタになった。その後、レアル・マドリード戦のスタジアムでは、彼がボールを持つたびに"ウ――"という、ブーイングに似た雄叫びが響き始めたのだ。

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