欧州総括2014-15。リーグを湧かせたティーンエイジャーたち (4ページ目)
今年1月に20歳になったロマニョーリはビルドアップ能力が高く、CB以外にも最終ラインならどこでもプレーできるというポリバレント性もある。ファビオ・カンナバーロ以来、世界的なCBが育っていないイタリアサッカー界の悩みを解消できるか――。今後の成長が楽しみなイタリア期待の若手ディフェンダーだ。
また、同じくローマの下部組織出身のFWダニエレ・ヴェルデも、覚えておきたい若きタレントである。初先発を果たした2月8日のカリアリ戦では、18歳とは思えない堂々としたプレーぶりで2アシストをマーク。今シーズンは出場機会が少なかったものの、その創造性豊かなプレースタイルから、早くもロマニスタから「トッティの後継者」として注目されている。
その他、ブンデスリーガでは今年1月に20歳になったばかりのブレーメンの大型FWダヴィー・ゼルケ、レバークーゼンで成長中のMFユリアン・ブラント(19歳)、シャルケで昨シーズンに大ブレイクしたMFマックス・マイヤー(19歳)に続いてチームメイトのFWレロイ・ザネ(19歳)も、期待の新星としてスポットライトを浴びた。
そして、主要リーグの最後に紹介するのはフランス、リーグ・アン。チャンピオンズリーグ準々決勝進出を果たしたモナコでは、「アンリ2世」の呼び声が高い19歳のアタッカー、アントニー・マルシャルが存在感を際立たせている。第37節終了時で9ゴールをマークしており、高い能力をいかんなく発揮。チャンピオンズリーグでのプレーぶりも含め、すでにビッグクラブから熱い視線を向けられている。
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