2015.02.19

CLレアル戦。内田篤人「(ロナウドの)目だけ見ていた」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 淡々とした口調から、悔しさが伝わってきた。

「試合前から簡単じゃないのはわかっていた。だからって、さくっと負けるわけにいかないけど。入りはそんな悪くなかったけど、さくっとやられた……」

 まるで他人事のように、0-2の敗戦をさらっと振り返った。内田篤人はそうすることで感情を押し隠しているようでもあった。

レアル・マドリード戦でロナウドとマッチアップする内田篤人 チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、シャルケはホームにレアル・マドリードを迎えた。内田にとっては待望のレアル戦だった。両チームは昨季もベスト16で対戦。だが内田はその直前に、現在も尾を引く右ひざ裏の腱断裂という大ケガを負った。1-6で敗れた第1戦はハイライトしか確認していない。第2戦(3-1でレアルが勝利)も日本でテレビ観戦するしかなかった。

 CLで強豪と対戦することを大きなモチベーションとしている内田にとって、まさに待ち望んでいたのがこの日のレアル戦だった。だが、ただビッグクラブと対戦すればいいというのではない。CLでの上位進出も目標としている内田には「やりたくない」相手でもあった。試合前には「もう、良い経験したなんていうのはどうでもいいから、勝ちたい」と語っていた。レアルに勝ちたい、そして準々決勝以降を戦いたい。だからこそ、「ホームで点を取られちゃダメなんだよな、って感じかな」。内田は失点と敗戦を悔やんだ。