本田圭佑があえてミランサポーターに語りかけた理由
オフィシャル誌編集長のミラン便り2014~2015(20)
「僕らはもっと頑張って結果を出していかなくてはならないが、それには皆が一致団結することが必要だ。だからサポーターも僕らが勝利できるよう手を貸して欲しい。ミラニスタは試合前に僕たちを鼓舞してくれるが、同時に彼らからの大きなプレッシャーも感じる。もっと上の順位にいるミランを見たいのはわかる。しかしそのためには我々はただ歯を食いしばり、懸命に練習してこのスランプを抜け出さなければならない。ロッカールームからネガティブな考えを追い出さなければならない。みんなが僕ら選手に力を貸してくれた時、つまり選手もサポーターも一丸となった時、ミランをもっと落ち着いた状況にもっていくことができるだろう」
日曜日(2月15日)、ミランがエンポリと引き分けたあとの本田圭佑のコメントを要約すればこんな感じになる。
エンポリ戦に出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) デストロのミラン初ゴールで先制し、勝利するチャンスがあったにもかかわらず、ミランは結局今回も、それをものにすることができなかった。ホームでの引き分けは、来シーズン、ヨーロッパを舞台にプレイしたいというミランの目標を、また一歩遠くに押しやってしまった。2015年の初頭からミランには説明できないネガティブな空気が渦巻いている。7試合で得た勝ち点はたったの5、ミランの目指しているものから程遠い。
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