フォロワー1000万人超。SNSの人気者C・ロナウド (4ページ目)
しかも、フットボールへの関心は増す一方だ。ヨーロッパのビッグクラブは、中国やインド、アメリカやインドネシアにもファンを増やしている。この4カ国だけで、実に世界の人口の約45%を占める。ソーシャルメディアは彼らをつかまえるための手段だ。
けれどもフットボールクラブは、新しいテクノロジーに臆病な組織の典型例だ。今ならテレビ放映権はクラブの大きな収入源になっているが、1990年代までは大半のクラブがテレビを脅威とみなしていた。テレビで試合を放送すれば、ファンはスタジアムに来なくなるのではないかと考えたのだ。
これと同じようにフットボールクラブは、長年にわたってソーシャルメディアを脅威とみなしていた。新しいものに飛びついても、どうせ失敗しかねないし、スキャンダルのタネにもなりかねないし、ハッカーに攻撃されるかもしれない......。マンチェスター・ユナイテッドはフェイスブックの導入に「非常に慎重だった」と、アーノルドは言う。ユナイテッドがフェイスブックを導入したのは2010年、ツイッターにいたっては2012年のことだった。
(つづく)
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