2014.12.10

香川真司の正念場。アジア杯よりドルトムント合宿を

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 チャンピオンズリーグ、グループリーグ最終戦。ドルトムントはアンデルレヒト(ベルギー)に1-1と引き分けながらも首位通過を決めた。得失点差での勝負となったグループ内の首位争い。2位のアーセナルが前半からガラタサライ相手に3点を取り猛烈に追い上げたが、グループリーグ序盤戦での貯金が効いて、勝ち点では並ばれながらも首位の座は明け渡さなかった。

 これで決勝トーナメント1回戦はレアル・マドリード、バルセロナといった強豪チームとあたらないことになる。上位進出を目指すドルトムントにとっては、とても意味のあることだった。

 チーム状況はわずかだが上向きだ。MF陣ではロイスはまだ長期離脱中だが、アンデルレヒト戦でクーバ(ヤクブ・ブワシチコフスキ)とヌリ・シャヒンが戻って来た。FWインモービレも得点したし、ギュンドアンも復帰後は好調だ。DFの大黒柱フンメルスは腰痛を患ったようだが、それでも今後、年内のリーグ戦3試合はそれなりに戦える見込みが立ってきた。それだけに、香川真司は一人落ち込んでいるように見える。

アンデルレヒト戦に先発した香川真司とクロップ監督 この試合でも序盤からミスが続いたのは香川だった。後方からのパスをワンタッチで処理し、相手ディフェンダーをかわそうとするところでひっかかり、そのまま攻め込まれてGKとの1対1に持ち込まれるシーンが前半だけで2度。味方とスピード感が全くあわず、特にMFミキタリアンがボールを持った時には、香川が視界にも入らないのか、ボールはほとんど出てこない。たまに出てきたとしても、良い体勢で受けられない。