2014.12.10

公認誌編集長が語る「本田圭佑とミランに足りないもの」

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari
  • 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2014~2015(13)

 昨シーズン、本田圭佑がセリエAで初ゴールを挙げたジェノバのマラッシ・スタジアム。そんな、彼にとっては特別の舞台で、本田はきっとまたゴールを取り戻す。確か先週の私のコラムはそんな内容で終わっていたはずだ。しかし――我々の予想はまたも間違ってしまった。そう、ミランが間違ったのと同じように。

 頭をたれてピッチを後にするミランの選手たちには敗戦という事実が重くのしかかっていた。結果は1-0。大敗でこそなかったが、勝てると思っていた試合、そして決して悪くない内容だっただけに、この試合を落としたことはショックだった。

ジェノア戦に先発、71分までプレイした本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 前節サンシーロでウディネーゼに快勝したミランは、このジェノア戦に明確な目標を持って臨んでいた。"この好調の波をキープし、一気に上位に食い込み、そのまま3位にできるだけ近い位置に留まる"。今シーズンのミランの目標が、残念ながら優勝ではなくチャンピオンズリーグ出場権のある3位であることは、今のチームの状況をご存知の皆さんには周知の事実だろう。

 今回の対戦相手だったジェノアは今シーズンのセリエAのサプライズである。11人全員がよく走り、90分間マックスの力を出してプレイする。首位に君臨し続けるユベントスを破った唯一のチームであるのも決して偶然ではないだろう。