本田圭佑が語った新生ミラン。失速の理由と自らのプレイ (2ページ目)
舞台は数ヵ月前にオープンした新しいミランの新しい本部カーサ・ミラン。ミランが運営する非営利社会福祉団体「ミラン財団」の、若者に対する新たなプロジェクト立ち上げの記者会見に、本田はチームメイトのデ・ヨングとともに出席した。彼が会見に出席するだけでも驚きなのに、なんとイタリア語で質問に答えたことに会場は拍手喝采であった。
その様子を皆さんにも少しお届けしよう。
本田はまずはじめは通訳を介して、新生ミランや新監督について語った。
「このミランはとてもいいチームです。選手たちは皆、監督と共にある。今、自分たちが進めているプロジェクトを続ければ、必ず結果が出ると信じています。ただ僕たちがこのプロジェクトを始めたのはほんの3ヵ月前のこと、まだ毎試合、新たな解決策を模索しなければいけない状態にあります。例えばこの間のベローナでの試合では、我々は多くのチャンスをつくったけれど、パレルモ戦ではそれができなかった」
トーンダウンの理由が何かも、本田は明確な答えを持っていた。
「ミランが最近結果を出せない理由は大きく二つあると思います。一つはフィジカルコンディションの低下。これを取り戻すため我々は日々ハードな練習をしています。二つ目はどこのチームも我々を警戒してきていることです。今、シーズンはかなり過密な時期に入っていますが、我々は自分たちが何をすべきかを知っています。」
その後、話題は具体的に今シーズンの本田のプレイへと移っていく。
「昨シーズンと現在、僕は何も変わっていません。昨シーズンだって僕はいいプレイをしたいとは思っていたし、監督やチームメイトも助けてくれました。より力を発揮するため、僕は毎日チームのためにハードに練習する必要がありました。これからはもっともっと多くのゴールを決めていきたいですね。家でもトレーニングしているか? それは答えられません」
そこで本田は笑った。
「これはとてもプライベートなことだから。とにかく自分自身に対してもいつももっと頑張れと言っていますよ」
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