本田圭佑が語った新生ミラン。失速の理由と自らのプレイ
オフィシャル誌編集長のミラン便り2014~2015(10)
交代するまでの1時間のプレイは、それまでの10試合に比べて明らかにトーンダウンしていた。土曜日の夜のサンプドリア戦の本田圭佑のプレイをひと言で評するなら、こういうことになる。
サンシーロのサポーターの前で見せたパレルモ戦での失態を挽回するためにも、この試合はインザーギ・ミランにとって非常に重要なものであった。しかしジェノバでの試合は結局2-2の引き分けに終わった。
サンプドリア戦、後半14分までプレイした本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) これでミランは4戦未勝利。まるで本田がゴールをしなくなったのと呼応しているかのようだ(本田はここ4戦ノーゴール)。本田は風邪がまだ本当に治っていないのか、体調も良くなさそうで、あまりゲームに絡むことがなかった。開幕から常にレギュラーとしてプレイしてきた本田だが、インザーギは今シーズン最速の後半14分で本田を交代させた。
ただしミラン自体の内容はそれほど悪いものではなかった。勝利こそできなかったが、現在4位のサンプドリア相手に勝ち点1を上げたことは、3位入りを狙うミランにとっては重要なことだった。
さて、サンプドリア戦は満点の出来ではなかったが、先週は本田にとっては大きな前進となるような出来事があった。本田が人々の前で初めてイタリア語を披露したのである。9月にミランチャンネルでイタリア語を喋ってはいるが、あれは収録だったので聴衆の前ではこれが初である。
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