2014.06.12

W杯モードに突入。現地ブラジル、治安の実態は?

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

 いよいよ、サッカー王国ブラジルで行なわれるワールドカップの開幕が目前に迫ってきた。
 
 開催準備の遅れ、ブラジル国内における開催反対デモや、地下鉄ほか交通機関のストライキなどのニュースが数多く報じられているが、その一方で、開幕戦(ブラジル対クロアチア/日本時間13日の朝5時キックオフ)を控えたサンパウロでは、ワールドカップ独特のお祭りムードが確実に高まっている。

スタジアム周辺にサポーターが増え、警備体制が整いつつある 2、3日前までは空港や街中でもワールドカップを感じさせるような雰囲気はなかったが、数日前まで続いていたサンパウロ地下鉄のストライキも一時的に休止(開幕戦当日にストライキが再開する可能性も否定できない状況にあるそうだが)。テレビ各局はブラジル代表を中心とするワールドカップ報道一色となり、ようやく国全体がワールドカップモードに切り替わったようだ。

 とりわけ、開幕戦の会場となっているアレーナ・ジ・サンパウロ周辺では、開幕を待ちきれないサポーターたちがひと足先に集結。地元ブラジル・サポーターをはじめ、コロンビアやチリといった南米各国からのサポーターが応援合戦を繰り広げるなど、お祭りムードは満点だ。

 数日前まで、地下鉄職員のストライキを連邦警察が鎮圧する事件が起こるなど、荒れ模様だったスタジアムの最寄り駅「コリンチャンス・イタケラ」も、今は平穏を保っている。改札出口付近には大会公式球のオブジェが飾られたほか、スタジアムまでの通路にはワールドカップ仕様のペインティングや幕が張られ、案内表示などの準備もようやく整った様子だ。

 ちなみに、「コリンチャンス・イタケラ」駅までは、サンパウロの中心にある「セー」駅から地下鉄3番線に乗車して約25分(在来線のCPTMでもアクセス可能)。試合当日は大混雑が予想されるが、幹線道路の大渋滞が日常茶飯事のサンパウロの交通事情を考えると、タクシーやバスではなく、地下鉄でアクセスするほうが賢明だ。