2014.05.30

国内リーグ優勝決定で死者も!これがコロンビアサッカーだ

  • 三村高之●文 text and photo by Mimura Takayuki

 W杯グループリーグで日本と対戦するコロンビア。その国内リーグ前期の決勝戦が行なわれ、第2の都市メデジンを本拠とするアトレティコ・ナシオナルが優勝した。A・ナシオナルは大会3連覇と同時に、首都ボゴダのミジョナリオスが持つ最多優勝(14回)の記録に並んだ。

 A・ナシオナルは国内で最も人気があり、元代表GKイギータや、アメリカW杯(1994年)のオウンゴールが原因で大会後に射殺されたDFエスコバルなど、多くの名選手が在籍したクラブ。現在はMFのメヒアが、唯一の国内組フィールドプレイヤーとして代表に入っている。試合後、メデジンの街は優勝を祝う人々で溢れたが、その騒乱の中、5名が死亡した。

コロンビアリーグ前期で優勝したアトレティコ・ナシオナル コロンビアリーグの現在の正式名称は、リーガ・ポストボン。ポストボンはスポンサーである清涼飲料メーカーの名前で、前期と後期は「Ⅰ」「Ⅱ」と表記される。

 1948年から始まった同国リーグは、その翌年から目覚ましい発展を遂げる。きっかけはアルゼンチンリーグのストだった。当時、アルゼンチンでは選手に対するクラブの立場が強く、一流選手でも満足な給料は得られなかった。一方、コロンビアは景気も良く、開幕したばかりのリーグを盛り上げる必要もあって、まずはミジョナリオスがアルゼンチンから、サッカー史に残るストライカー、ディ・ステファノらのスター選手を引き抜いた。他のクラブもこれを真似て次々と強引に契約を結び、コロンビアリーグには南米中の一流選手が集まることとなった。「エル・ドラード」と呼ばれる黄金時代の始まりだ。