ブンデスリーガ前半戦終了。日本人8選手を採点する (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • Photo by GettyImages

清武弘嗣(ニュルンベルク) 6点 17試合に出場、10試合は先発フル出場、2ゴール4アシスト

 移籍直後の神がかり的な得点、アシストこそなくなったが、やはりニュルンベルクの攻撃の起点であることは間違いない。クオリティの高いパスやキックは多少のことでは色あせない。だが、いかんせん結果につながらず、今季は批判の矢面に立たされることもあった。それはチームの主力として認識されているということの裏返しでもあるのだが、それだけにやはり結果を出したいところだ。長谷部の加入で中盤からの配球もスムーズになった。また、フェルベーク監督就任以降は攻撃的なサッカーを指向していることもあり、清武が高い位置で前を向く回数も増えている。チーム浮上を「監督のやりたいことを浸透させてやっていきたい」と語っている。

 冒頭にも記したが、今季の前半は、ここにあげた日本人選手の全員がチームの主力としてプレイした。それ自体が初めてのことである。もちろんそれは喜ばしいことだが、そうなると、それ以上の活躍を見せてほしいと思ってしまうもの。後半戦は勝負を決める存在としての活躍を期待したい。

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