不本意な今季前半戦。内田篤人、清武弘嗣、長谷部誠が語る
12月22日で、ブンデスリーガの前半戦が終了した。年明けまで約10日の休みを与えられる選手たちは解放されたような表情を見せた、と言いたいところだが、スコアレスドローに終わったニュルンベルク対シャルケ戦後の日本人選手は実に複雑な表情だった。
年内最終戦、ニュルンベルク戦に先発フル出場した内田篤人(シャルケ) まずは内田篤人。チャンピオンズリーグのバーゼル戦で複数箇所を故障したため、前節のフライブルク戦ではメンバー外となった。このニュルンベルク戦では先発復帰し、フル出場したが、まずボールに絡む回数が少ない。前半は消えていたばかりか、いくつか相手にチャンスも作らせた。内田は少々いら立ち混じりに振り返る。
「前半は個人的にちょっと前がかりに行こうかと思ったけど、行ったらすぐ中盤でとられた。ファルファン(右MF)と一緒だったらいけると思ったけど。パスでつないで行こうとは思っていたけど、こっちにボールも回って来なかったし、簡単にとられたし。だからちょっと、なんだかな......」
ニュルンベルク戦を前にして、高めのポジションをとるような戦術練習を行なってきた。だが、それがうまくいかないことを察知した後半は、攻撃参加は自重したという。その後シャルケは少々持ち直したが、得点するには至らなかった。
これでシャルケは7位という、チャンピオンズリーグはおろかヨーロッパリーグにも届かない順位でシーズンを折り返すことになった。もちろんMFドラクスラー、ボアテング、DFヘヴェデスと主力を欠いたこともあるが、少々ふがいない結果である。後半戦に向けて明るい要素は、ギリシャ代表DFパパドプロスがこの2戦で数分間ながら実戦復帰していることだろう。
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