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ブンデスリーガ前半戦終了。日本人8選手を採点する (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • Photo by GettyImages

乾貴士(フランクフルト) 6点 11試合に出場、先発は8試合

 今季はチームがライバル選手を獲得、戦術変更などのあおりを受けて出場機会が激減した。1部に昇格した昨季のフランクフルトは、前半45分は豊富な運動量で人数をかけて一気に攻め込み、後半はペースダウンするものの、勢いのある面白いサッカーを見せていた。その中で乾も機能していた。だが今季はチームも本人もそのスタイルを体現できずにいる。それでも半分の試合に先発出場しており、フェー監督の信頼そのものは変わっていないはずだ。本人は「出場機会あってこそ成長できる」と語り、監督に出場機会減少の理由を尋ねるなど、ピッチ外でも積極性を見せている。無得点に終わったのは残念だが、後半戦の巻き返しを期待したい。

長谷部誠(ニュルンベルク) 6点 移籍後の全13試合に先発フル出場

 ボランチでのプレイ機会を求めて、期限ぎりぎりでボルフスブルクからの移籍を果たした。その存在感は、全13試合フル出場という数字が示している。移籍直後のブラウンシュバイク戦では、審判に食ってかかり警告を受けた。実際の主将はGKのシェーファーだが、フィールドの選手の中で責任感を態度で示せる長谷部の存在は貴重だ。また、長谷部が入ったことで中盤を支配することも可能になり、清武とのホットラインも多く見られた。とはいえチームは17戦11引き分け6敗。本人も「もやもやする」と認めざるを得ない状況で、チームを生き返らせたとまでは言えない。第10節にフェルベーク監督が就任して以降は、ゲームの主導権を握るスタイルが浸透しているだけに、早く1勝を挙げて降格圏を脱したい。

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