CLで完敗。チェルシーの試合運びに脱帽する内田篤人 (2ページ目)
その後、アウェーで戦うチェルシーは文字通り引いてきた。引いた相手を崩すのは至難の技ではあるが、シャルケは果敢に攻め立てた。前半のシャルケには効果的な攻撃が多くボアテングのミドルシュートなど決定機もあったが、これを決めることができない。
「先に失点してしまうと、前半のうちに追いつかないと逆転は厳しくなる。でも本当に強いチームなら逆転しているはず。確かに相手も前半、よく耐えていたと思うけど」(内田)
はっきりとは言わないが、原因は自分たちにある、と見ているのだ。シャルケは攻めても攻めても、最終ラインとGKに跳ね返される。「チェルシーのようなチームには、何回かあったチャンスを決め切らないといけなかった」と、ケラー監督は悔やんだ。
後半に入ると「なんだかんだ時間が経ってしまって」(内田)、残された時間は少なくなる。チェルシーは無理せず自陣に引き、ホームの大声援を裏切れないシャルケはリスクを負って攻める。そんな中で生まれた後半24分と42分の追加点は、前線のアザールとトーレスが抜け出した、絵に描いたような高速カウンターで決められた。
「相手は選手交代も含めて、守りながら攻めるバランスが良かった。最後はとどめを刺してきた。守るだけとかにしてくれたら少しは良かったんだけど」と、内田は淡々と試合を振り返った。
試合後、ケラー監督は「試合内容と結果は一致しない」と強がった。確かにシャルケがボールを持ち攻める時間は長かったが、結果が結果だけに単なる強がりにしか聞こえない。その点では「まあ、何を言っても3-0だからね」と、内田のほうが潔(いさぎよ)かった。
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