2013.10.19

リーガ記録なるか?名門アトレティコ・マドリード復活の理由

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi
  • 川森睦朗●写真 photo byMutsu Kawamori/MUTSU FOTOGRAFIA

 現在までバルセロナとともに8連勝中。次節エスパニョール戦(現地時間10月19日22時キックオフ)で、1968~1969シーズンにレアル・マドリードが築いた開幕9連勝のリーガ記録に挑むのがアトレティコ・マドリードだ。リーガ2強時代に待ったをかける第一候補であり、熱狂的なサポーターを持つ名門が今、完全復活の時を迎えている。

 首都マドリード第2のクラブ、アトレティコ・マドリード。ここ5年で獲得したタイトルはヨーロッパリーグ2回、スーパーカップ2回、スペイン国王杯1回の5つになる。レアル・マドリード(リーガ、国王杯、スペインスーパーカップそれぞれ1回)を超える数のタイトルを獲得している。リーガの戦績ではなく、タイトルの数だけを考えれば、バルセロナに次ぐスペイン第2の成績を誇ると言ってもいいほどだ。

現在リーガ・エスパニョーラ得点王のディエゴ・コスタ(アトレティコ・マドリード) 短期スパンで見れば、チームに戦う姿勢を注入し、規律ある守備組織を形成して就任1年目から国際タイトルを獲得した監督シメオネの功績は間違いなく大きい。だが長期のスパンで見ていくと、それとは別のチーム再建の要因が見えてくる。それは絶対的エースの存在であり、下部組織出身選手の台頭だ。

 02~03シーズンに1部に復帰して以降、チームには顔となるエースたちがいた。フェルナンド・トーレス、アグエロ、フォルラン、ファルカオと、サッカーファンなら誰もが知る、得点が約束された選手が赤と白のユニホームに袖を通してきた。