W杯南米予選5位のウルグアイ。プレイオフに自信と警戒心

  • 三村高之●文 text by Mimura Takayuki
  • photo by GettyImages

 長丁場だったW杯南米予選も、11日に第17節、15日に最終節が行なわれて終了した。開催国ブラジルを除く9ヵ国の総当たりで4.5枠(5位は、アジア5位のヨルダンとプレイオフ)を争うのは恵まれているように見えるが、実力が伯仲する国が多く、出場権争いは熾烈を極めた。

 第17節、アルゼンチン(すでに予選突破決定)に次ぐ2位のコロンビアは、3位のチリをホームに迎えた。引き分け以上で1998年フランス大会以来のW杯出場となるが、なんと前半に3点を叩き込まれ、黄色一色に染まったスタンドは凍りついた。しかし、後にファルカオが「ハーフタイムが重要だった」と語ったように、ペケルマン監督の指示がチームを蘇(よみがえ)らせ、後半3得点をあげて引き分けに持ち込み、ブラジル行きのチケットを手中にした。

W杯南米予選最終節、アルゼンチン戦で勝ち越しゴールを決めたカバーニ(ウルグアイ)W杯南米予選最終節、アルゼンチン戦で勝ち越しゴールを決めたカバーニ(ウルグアイ) 4位、5位対決のエクアドル対ウルグアイは、ホームのエクアドルが1-0で勝利。これにより勝ち点25となったエクアドルは、得失点差でプラス5点となり、同プラス3点のチリを抜いて3位に浮上した。5位のウルグアイは勝ち点22で得失点はマイナス1点。最終節のチリ対エクアドルが引き分ければ、ウルグアイの5位が決まる。4位となるためには、この両者の対戦が大差で決着し、自らも大差で勝つしかないという瀬戸際に追い込まれた。

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