2013.09.17

CLへ不安要素満載?バルサとレアル、それぞれの内紛

  • 山本美智子●文 text by Yamamoto Michiko
  • photo by Getty Images

 欧州サッカーの醍醐味ともいえるチャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグが始まる。毎度のことながら、スタートする前から優勝候補としてあげられるのが、スペインリーグの二大巨頭、バルセロナとレアル・マドリードだ。ただ、今季に関しては、最有力候補が昨季優勝のバイエルンとあって、果たして王座をスペインの2強が奪還できるのかに注目が集まっている。

 今シーズン、バルサはマルティノに、レアルはアンチェロッティに監督が変わったため、船頭を変えての新しい船出となるが、順風満帆とは言い難い。

メッシを中心に、新加入のネイマールら攻撃陣が好調のバルセロナ 例えばバルセロナ。今回、CLグループリーグの初戦は、オランダのアヤックスとぶつかるが、アヤックスとバルセロナに共通するレジェンドと言えば、真っ先に思い浮かぶのが、『空飛ぶオランダ人』と言われたヨハン・クライフだろう。

 現在のバルセロナのスタイルの基本を作ったのは、クライフだと言われている。すべてがクライフのおかげというのは言い過ぎなのだが、そうはいってもクライフがバルサにもたらした影響が多大なのは事実だ。

 ところが、このクライフと現在のバルサの会長、サンドロ・ロセイが「犬猿の仲」なのだ。もともと、ロセイ会長はバルサの元会長、ジョアン・ラポルタの右腕であり、副会長としてフロントに入閣していた。その後、考え方の不一致により、ラポルタ政権から去り、ラポルタが任期を終えた後にロセイが会長選に出馬。2010年、バルセロナのソシオ(会員)に選挙で選ばれて会長職についた。

 ラポルタは、バルサ会長になる以前から顧問弁護士としてクライフと親しくしていた。そのつながりもあって、会長職にあった当時も、クライフ個人のビジネスを行なっていたと言われており、広告塔にも最適なヨハン・クライフをラポルタは自らの権限でバルセロナの名誉会長職につけた。