2013.09.18

王者バイエルンに沈黙。本田圭佑はCLでインパクトを残せるか

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

 インパクトを残す。それは本田圭祐にとって昨季の欧州王者からゴールを奪うことを意味していた。

 バイエルン・ミュンヘンとのアウェーゲームが、CSKAモスクワにとって厳しい戦いになることは試合前から容易に想像できた。試合を支配されることはCSKAとしても想定の範囲内。相手にボールを持たせ、そのなかでいかに少ないチャンスから得点を奪うか。それがこの日の本田に課せられた使命だった。

バイエルン戦に先発フル出場した本田圭佑(CSKAモスクワ) ドイツのスポーツ雑誌『スポルト・ビルト』は、CSKAのキープレイヤーに本田の名を挙げた。そして、その分析が間違っていなかったことを本田は証明してみせた。バイエルンの激しいプレスの中でもボールをキープし、相手に奪われずに味方へ繋ぐ。それを最も高いレベルでやっていたのは本田だった。

 だが、それ以上はさせてもらえなかった。本田にボールが入った瞬間、彼の背後にはマークがぴったりと貼り付き、さらにもう一人の相手選手が猛然と詰め寄った。前を向くことを封じられた本田にできるのは、ボールを失わずに後ろに下げることだけだった。「どう点を獲りにいくかというインパクトを求められているという意味では、期待には応えられなかった」と、試合後、本田は語った。