【スペイン】レアル内紛。モウリーニョと選手の確執の行方はどうなる? (3ページ目)

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko photo by Rafa Huerta

 国王杯の準決勝に進出したレアル・マドリードだが、こういった一連の報道に覆われて、カシージャスの負傷という重要なニュースが埋もれてしまった。左手第1中手骨骨折という大ケガのため、レアルは守護神カシージャスを約2カ月間失うことになる。カシージャスの代わりはどうするのか、今冬の移籍期間に探すのか、といった本来、もっと重要な話が後回しになっている。

 国王杯でもチャンピオンズリーグでも生き残っているレアル・マドリードだが、約10年間レアルのゴールマウスを守り続けてきた守護神を失い、最大の危機に立たされていると言っていいだろう。自らの権限を示すために、カシージャスを罰してベンチに座らせるのはモウリーニョ監督の自由だが、ケガで招集すらできないのはまた別問題だ。

 最近、「私はタイトルを手にせずにシーズンを終えたことはない」と言い切ったばかりのモウリーニョだが、就任以来のこの最大の難関をどう乗り切るのか、"オンリー・ワン"の眼前には巨大な暗雲が広がっている。

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