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【EURO】スペインVSイタリアの決勝は、なぜ大差がついたのか? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke

 今大会のスペインは、決して順風満帆に頂点までたどり着いたわけではない。それどころか、むしろ苦戦の連続だった。ボールポゼッションでは相手を圧倒するものの、センターフォワードの人選は最後まで定まらず、なかなかゴールに結びつけられなかったことが、その最たる要因だろう。

 それでも、セスク・ファブレガスを起用する”0トップ”を巧みに用いて際どい試合をものにし、最後はゴールラッシュで締めくくった。史上ふたり目のワールドカップとユーロの二冠監督となった指揮官は、胸を張って言う。

「重要なのは(フォーメーションや誰が出るかではなく)、得点することだ」

 やはりスペインは強かった。

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