2012.06.04

【EURO】選手も国民も優勝を確信しているドイツの「唯一の不安」

  • 鈴木良平●解説 analysis by Suzuki Ryohei
  • photo by Getty Images

自他ともに認めるV候補のドイツは、イスラエルとのテストマッチを2-0と快勝した。 開幕を目前に控えたEURO2012で、スペインと並ぶ優勝候補と目されているのが、ドイツである。

 今回のEURO予選で10戦全勝(勝ち点30)という圧倒的な強さで本大会の切符を手にしたが、これは同じく全勝で予選突破を果たしたスペインと肩を並べる最高成績だった(スペインは5チームのグループだったため勝ち点は24)。

 攻守のバランス、クオリティー、タレント性、勝負強さ......、現在のドイツ代表が、すべてにおいて優勝を狙うに値するチームであることは、疑いの余地はない。それだけに、レーブ監督以下、選手、スタッフ、あるいはマスコミやドイツ国民も含め、国全体が1996年大会以来の優勝に自信をみなぎらせている。

 その裏付けとも言えるのが、5月28日に発表された登録メンバーだ。宿敵スペインがベストメンバーをそろえられないのに対して、ドイツはおおよそレーブ監督が描いた通りの選手を招集できた。監督から厚い信頼を得ていたFWカカウが外れたことは「意外だ」という声が聞かれたものの、1トップのこのポジションには、クローゼとマリオ・ゴメスという2大エースストライカーがひとつの椅子を高いレベルで競い合っているだけに、批判の声が膨らむことはなかった。

 唯一の不安要素を挙げるとすれば、チームの核である、バスティアン・シュバインシュタイガーのコンディションだろう。