【EURO】スペイン代表は「ほぼバルサ」。
タレントぞろいの各国ミッドフィルダーたち
ユーロ大会前のトレーニング合宿中のスペイン代表チーム
福田正博が語るユーロ2012~MF編
サイドアタッカーも含めた中盤については、今大会もやはりスペイン代表が注目だろう。シャビ、イニエスタ、ブスケッツというバルセロナのメンバーが中心になっているので、バルセロナのスタイルに近いサッカーが展開されるのだと思う。
以前、オシムさんが言っていたように、自国リーグの特定のクラブをベースに代表チームをつくれているということなので、コンビネーションについて不安が少ないという利点は計り知れない。
そのバルサのサッカーをベースにしつつ、そこにレアル・マドリードのシャビ・アロンソや、マンチェスター・シティのシルバ、チェルシーのマタが加わってくる中盤を見ると、錚々たるメンバーとはこのことだと言いたくなる顔ぶれ。
また、今回は招集されていないが、スペインには、ムニアインらアスレティック・ビルバオの若手もいるので、彼らが成長してメンバー入りしてきたときも楽しみだ。
もうひとつの優勝候補であるドイツ代表の中盤は、実は出場国のなかでいちばん充実しているのではないかと思っている。DFラインと同様、シュバインシュタイガー、ミュラーらバイエルンの選手を中心に、ベテランと若手のバランスもとれており、磐石といえる。
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著者プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。