【Jリーグ連載】ヴェルディがプロで戦える選手を輩出し続けられるのは"サッカーカンパニー"ではなく"サッカークラブ"だから (3ページ目)
「本当にサッカークラブなんですよね、ヴェルディは。たとえば、僕はトップの監督をしていても、ユースの監督をしていても、ジュニアの子まで全部わかっている。
だから、森本貴幸は15歳でトップに行きましたよね。もうちょっと(トップ昇格を)我慢したほうがいいんじゃないかっていう話もありましたけど、トップチームが強く望んだこともあり、フィジカル的にもうあそこ(トップで通用するレベル)までいっているのであれば、ということで決まりました。
三竿健斗(現鹿島アントラーズ)にしても、高3の時には僕が(監督として)トップで使いましたけど、僕がまだユースの監督だった高1、高2の時には、もう上に行かせたいと思っていた。(クラブ全体が)そういう認識で全選手をずっと見ているクラブなので、共通認識は多いと思います」
冨樫の記憶は、さらにさかのぼる。
「小林祐希(現タンピネス・ローバーズ/シンガポール)たちの代がジュニアユースだった時には、彼らに『2015年にJ1で優勝するために、ここから逆算してやっていくよ』という話をして、トレーニングをスタートしたんです」
1992年生まれの小林たちの代というのは、高校3年時に2010年日本クラブユース選手権(U-18)を制した世代。小林の他、高木善朗(現パトゥム・ユナイテッドFC/タイ)らがトップチームに昇格した。
「実際に僕が2015年に(トップチームの)監督をやっていた時には、もう全員移籍していましたけどね」
そう言って苦笑いする冨樫が、「でも」とつないで、続ける。
「その間(2012~2014年途中)に僕が監督をやったヴェルディユースには、中島翔哉(現浦和レッズ)、前田直輝(現サンフレッチェ広島)、吉野恭平(現セレッソ大阪)、安西幸輝(現鹿島アントラーズ)、三竿たちがいて、彼らを上(トップ)に上げて戦っていって、(J1で)優勝を目指すっていう目的があった。
それがクラブとしての当たり前になっているのは、他ではなかなかないんじゃないかなと思います。外に出てみてそう思いますし、ヴェルディというのは、そういう文化をずっと作ってきたクラブなんだなって、あらためて思います」
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