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日本のブラジルからの初勝利を喜ぶジョルジーニョ「W杯で準々決勝に進出しても良い時期」 (3ページ目)

  • 藤原清美●取材・文 text by Kiyomi Fujiwara

【「小さな可能性を掴んで、新たな目標を達成してほしい」】

――2015年には、ハビエル・アギーレ監督が解任されて、後任候補のひとりとしてあなたの名前が報道されたことがありましたね。あの頃の日本代表をどう見ていましたか?

「あの時期、日本はすでにW杯連続出場など、多くの伝統ある代表チームと肩を並べるところまで到達していた。ただ、もうワンランクアップするためには、日本独自のプレースタイルが必要だと感じていた。

 だから監督は日本人か、そうでなければ、僕もそうだけど、日本でのプレーや指導の経験があり、勝者のメンタリティを持った外国人が良いと思っていた。なぜなら、選手は人間であり、感情も夢もある。問題を抱えたりもする。そういうことに同じ目線で気がつく人がいい。代表では一緒にいられる時間が短いからね。

 だからこそ今、モリヤスの成功をすごく嬉しく思う。将来的にはオニキ(鬼木達)が代表を率いることも期待しているよ」

――最後にW杯イヤーの今、日本に伝えたいことはありますか?

「ブラジル戦の勝利は、大いに喜ぶべきことだ。だけど、それはあの日に置いておき、これからは新たなプロセスを構築していかなくてはならない。日本サッカーはすでに違ったレベルにある。だからW杯で準々決勝に進出しても良い時期だし、その先に進むことも考える時だ。なぜなら、それが可能だからだ。

 簡単ではない。多くの国が優勝を目指して準備をしているんだから。たとえば、ブラジルは南米予選で連敗を経験した。以前なら誰も想像もしなかったことだ。でも、アンチェロッティと共に急ピッチで立て直し、栄光を取り戻す可能性も大いにある。前大会で、日本はドイツやスペインに勝ち、世界中を驚かせた。だけど、ドイツやスペインにもその後の4年間があり、周到に準備している。

 W杯ではどんなに完璧な準備をしても、負ける可能性の方が高い。優勝するためのレシピなど、ないのだから。ただし、勝つ可能性もある。だから、その小さな可能性をしっかりと掴み、新たな目標を達成するために戦ってほしい」

(了)

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