史上初めて監督、選手の双方でJリーグカップを制したジョルジーニョ「選手たちには感謝しかない」 (3ページ目)
【日本のサッカーファンは世界のお手本】
――Jリーグでは11位に終わりましたが、シーズン中にチームの状態が上向き、最終的には契約更新のオファーを受けたと聞いています。
「鹿島は結果を要求しながらも、長期的に見てくれたんだ。強化部長は僕に『Jリーグで優勝できるレベルのチームを与えてやれなくて悪かった』と言ったよ。実際、戦力には限界があった。すばらしい試合をしたあとに、誰かがケガをすると、そのレベルが維持できなくなったりと。ただ、優勝争いの激しいJリーグで、安定したチームを作るのは、監督である僕の責任なんだ。僕が鹿島でやり残したのは、そういうところだ。
サポーターの思いに心が震えたよ。300人以上が集まって、社長とのミーティングを求めたんだ。そして実際、30人のサポーターが代表して副社長に直談判したそうだ。『あなたがやりたいことは、何でもやっていい。でも、ジョルジーニョを解雇してはいけない。彼はここで勝利をつかむんだから』と。僕を信じてくれたサポーターには、すごく感謝している。
実際、鹿島は僕との2年間の契約更新を準備してくれたんだ。でも、僕は家族の問題で去ってしまった。悩み抜いたうえでの決断だったけど、正直、去ったことは今でも残念に思っている」
――あらためて、日本のサポーターへのメッセージはありますか?
「Jリーグが開幕してから、サポーターは熱烈にサッカーを愛し続けてくれている。歴史が深まるにつれ、みんなもより深くサッカーを理解し、チームに要求するようになっているかもしれないね。日本のサッカーファンは、"サッカーを理解して要求すること"と、"サッカーを愛してチームを盛り上げること"が両立できるというお手本なんだ。
監督として日本にいた時、好ゲームの後、対戦相手のサポーターから何度、拍手喝采されたことか。ブラジルのスタジアムで監督が聞き慣れているのは、自分のチームのサポーターからでさえ「Burro! Burro!(バカ! バカ!)」だというのに(笑)。
だから、そのスピリットを持ち続けてほしい。そういうJリーグであり続けてほしい。みんなには深く感謝しているよ。いつか、日本サッカーに戻ることが僕の夢だ」
(つづく)
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