「F・マリノスでプレーできることを感謝している」ジャン・クルード、最近のお気に入りは「あさり塩ラーメン」
横浜F・マリノス ジャン・クルード インタビュー 第4回
今のJリーグでは、さまざまな国からやってきた多くの外国籍選手がプレーしている。彼らはなぜ、日本を選んだのか。そしてこの国で暮らしてみて、ピッチの内外でどんなことを感じているのか。今回は横浜F・マリノスのトーゴ代表MFジャン・クロードに、日本にたどり着いた経緯や、この国の印象を聞いた。
【サポーターが歌ってくれるお気に入りのチャント】
インタビューの途中で突然、ジャン・クルードが歌い出した。
「オー ジャン・クルード オー ジャン・クルード スーパーヒーロー フロム トーゴ ララララ ラララ ジャン・クルード」
これは横浜F・マリノスのサポーターが、ジャンのために作ったチャントだ。1960年代のヒット曲『オー・シャンゼリゼ』のメロディに乗せて歌われるこのチャントについて、ジャンは白い歯を見せながら、こう語る。
タフな経験も明かしてくれたジャン・クルード photo by Shogo Murakami
「僕はUAEやウクライナでプレーしてきたけれど、日本に来るまでは一度も自分への応援歌を作ってもらったことがなかった。だからすごく気に入っているし、僕にとって特別な歌なんだ。
僕のF・マリノスでのデビュー戦は、鹿島アントラーズとのホームゲームだった。僕はベンチ外だったけれど、ウォーミングアップを見たくて外に出たら、まずは観客の多さに驚いた。エージェントから日本ではどのクラブにもたくさんのファンがいると聞いていたけれど、F・マリノスは別格だね。これから一緒に戦っていくサポーターの姿を見ることができて、『がんばらないとな』と思ったよ。
たくさんのファンが常にチームを支え、一緒に戦ってくれている。彼らはどこまでもついてきてくれる。最初の試合の日にマリノスファミリーの心強さを実感して、このチームのためにプレーするには大きな責任が伴うことも理解したし、全力で準備をしてがんばろうと決意したんだ」
ジャンはいつどんな時も「チームを助けたい。そのために自分ができることをすべてやる」と話す。ありきたりのフレーズかもしれないが、これこそ彼の偽りのない本心であり、F・マリノスでプレーするうえで最大のモチベーションになっている。
そして、日本こそが自分を成長させるために最高の環境だと信じて疑わない。
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