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【Jリーグ】水沼貴史&平畠啓史が興奮! 鹿島アントラーズvsガンバ大阪の見どころ満載の攻防 (2ページ目)

  • text by Sportiva

【好調G大阪の狙いと戦い】

平畠 ガンバのほうは(ダニエル・ポヤトス)監督さんの考えてきたこと、チームの考えたことが、そのまますぐに出たってことですもんね。

水沼 だって、準備してないんですよ。今季3バック(5バック)をやっているのは8月31日の湘南ベルマーレ戦の一回だけ。多分ミーティングだけでやってるんで、それをできる選手たちの質がすごい。

平畠 ガンバ結構コンパクトでしたよ。なんか、いつもこのやり方でやってんのかな?みたいな感じで。

水沼 ガンバはこの日3バックはみんな走行距離9kmいってないんですよね。横のスライドとかなかったし、背後をバンバン取られることもなかったし、ある程度体力を温存できた。半田陸はウイングバックをやる時はガンガン行くけど、今回はタイ(遠征)でフル出場していて3バックの右。あまり運動量がいらないところに置いた。そうした体力の使い方、鹿島対策はすばらしかったと思いました。

平畠 スコアは0-0ですけど、特にガンバの戦い方は見るべきところがすごく多かったですよね。

水沼 鹿島は前半戸惑いましたね。

平畠 前半のチャンスは、鈴木優磨選手からレオ・セアラ選手に入って、最後はペナルティーエリアの中でチャヴリッチ選手がシュートを打った、あれぐらいだったと思うんですよね。

水沼 あれはクリアボールがバーンと高く上がったんですが、それをイッサム・ジェバリがトラップミスしたのが鈴木優磨のところへ行ったんです。

 高く上がるボールって何か起きるんですよ。意外と処理が難しいんです。この試合は集中力が高かったので、何かアクシデントとかそういうことが起きない限り何も起こらない感じがずっとしていたので、あれもすごく面白かった。こういうゲームならではの現象でしたね。

平畠 やっぱりゲームが進んでいくにつれて、鹿島がだんだん自分たちのペースに持っていった感じでしたね。

水沼 後半ギアを上げて、ちょっと前がかりに。「コンパクトにしよう」と鬼木監督は言ったみたいですが、やはり選手間の距離を近くしていけば、プレッシャーに行った時に次のボールが拾えたり、コンビネーションが生まれやすい。いろんな理由があると思いますけど、そうしたことで前掛かりの勢いが結構出てきました。

 そしてサポーターのボルテージがやばいぐらいに上がる。

平畠 終盤に向けてですよね。

水沼 ガンバのサポーターも負けじと、ずーっと旗を振って声を出してるんですよ。それで最後のあのPKです。あれもボールがバーンって上がって、出るのか出ないのか微妙な感じになった後でしたよね。

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