【Jリーグ】ストイコビッチを支えた名CBトーレス 名古屋ベンゲルの「ゾーンディフェンス」をもっとも理解していた (4ページ目)
【優良外国人が築き上げた土台】
グランパスで過ごした4年間は、トーレスにとってどんな意味を持つのか。日本を離れるにあたって、彼はこんな話をしている。
「お互いを尊重して、信頼を深めていく重要性を学んだ」
日本サッカーについても語った。期待を込めて。
「日本には優秀な選手、将来性豊かな選手がたくさんいる。あとは、経験を積んでいくことが大事になると思う。もうすでにワールドカップに出場するまでになっているし、これから国際的な経験をたくさん積んでいけば、もっともっと強くなっていくはずだよ」
日本代表は1998年から7大会連続でワールドカップに出場し、来年の北中米ワールドカップでは過去最高の成績を目指す。代表選手のほとんどは、ヨーロッパのクラブでプレーするようになった。トーレスをはじめとする優良外国人が築き上げた土台の上に、現在の日本サッカーの繁栄がある。
著者プロフィール
戸塚 啓 (とつか・けい)
スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専
門誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より 7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグ ワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本 サッカー』(小学館)
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