【Jリーグ】熾烈な残留争いで監督交代もそろって内部昇格だった下位3チームは変われるか (3ページ目)
横浜FCは左ウィングバックの新保海鈴が出色のキックで異彩を放っているが、なかなか勝利に結びついていない。かつてジュビロ磐田やFC東京で活躍した34歳のアダイウトンをブラジル2部から補強し、どこまで巻き返せるか。
新潟は6月半ばに横浜FMに勝利したあと、リーグ戦は5連敗と、監督交代後も出口が見えない(天皇杯では東洋大に敗れ、3回戦敗退)。今年7月、太田修介(→湘南)、稲村隼翔(→セルティック)、宮本英治(→岡山)と主力を放出し、植村洋斗(←ジュビロ磐田)、島村拓弥(←柏レイソル)、舩木翔(←セレッソ大阪)、白井永地(←柏)、小原基樹(←サンフレッチェ広島)、FWアブデルラフマン・ブーダ・サイディ(←ハンマルビー)、マテウスモラエス(←マリンガFC)と入れ替えた起死回生の策は奏功するか。
J1はヴィッセル神戸が首位に立つが、彼らも序盤は下位に低迷していた。戦力の高さが出て浮上した格好だが、上位から下位まで差がない証左だろう。
「何が起きてもおかしくない」
それが現状で、残留争いはスリルのあるものになりそうだ。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
フォトギャラリーを見る
3 / 3