【Jリーグ】移籍状況で見る「今季苦戦しそうなクラブ」は? 昨季主力の引き抜きが厳しい (2ページ目)
【戦力補填が見られないクラブ】
アルビレックス新潟は松橋力蔵監督から樹森大介新監督に代わり、大きな転換を迎えている。そのなかで守護神の小島亨介が柏レイソル、CBの主軸であるトーマス・デンは横浜FMへと移籍し、昨季ブレイクしたFW長倉幹樹はユース時代を過ごした浦和レッズに凱旋した。
これまでも多くの主力を引き抜かれてきた新潟だが、抜かれていった戦力に対して、補強はJ1での経験や実績に乏しい選手たちばかり。レノファ山口で活躍したFW若月大和ら楽しみな選手はいるものの、トップチームの監督経験のない樹森監督の船出としては不安要素が大きいと感じる。
昨季との比較でやや不安を感じるのはガンバ大阪である。昨季は35失点というFC町田ゼルビアに次ぐ失点数の少なさで4位となった。
その鉄壁を中盤で支えたブラジル人MFダワンが、海外移籍のためチームを離脱。現時点でその穴埋めとなる補強はなく、攻撃においても戦力ダウンと言わざるを得ない。
さらに前線では昨季10得点と2ケタを記録し、ブレイクしたFW坂本一彩がベルギーのKVCウェステルローへ期限付き移籍。海外への流出自体に驚きはないが、G大阪としては非常に痛い戦力を失った。
ニュルンベルクからMF奥抜侃志を補強したが、坂本ほどのインパクトを残すことができるか。苦戦とまではいかないだろうが、ダワン、坂本の流出が今季のチームに少なからず影響することはあるだろう。
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