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広島・川辺駿が語る日本代表の同年代〜守田英正、南野拓実、鎌田大地と比較して「自分にしかない特長はある」 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【日本のほうが少し遅いという感覚】

── ミヒャエル・スキッベ監督のサッカーの印象は?

「アグレッシブにプレーする、というのがこのチームの特徴だと思います。常に前に向かって、ゴールに向かってプレーするのは、自分にとってもやりやすい。だからプレーしていても楽しいですし、観ている人たちにも魅力的に映っているんじゃないでしょうか」

── 海外に行く前と戻ってきた今、両者を比べてJリーグでプレーすることに感覚的な違いはありますか。

「ヨーロッパに行った時に苦労したプレースピードや選手の単純なスピードを体感して帰ってくると、やっぱり日本のほうが少し遅いという感覚はあります。その分、余裕というか、考える時間はありますけど、Jリーグにもまた違う特徴がある。どちらが上とか下とかではなくて、その特徴を踏まえながら、今はプレーしています」

── 広島には前がかりな選手が多いので、バランスを意識しながらプレーしている印象です。ヨーロッパで培った得点感覚というものを、なかなか発揮しづらい状況なのでは?

「今はポジションもボランチですし、チームに何が必要かをすごく考えながらプレーしています。みんなが積極的にプレーするのはすごく重要ですけど、そのなかで誰かがバランスを取らないといけない。

 僕自身も前に出ていくプレーはありますけど、状況に応じて正しいポジションにいるのが自分のよさだと思っているので、そこは意識していますね。そのプレーを監督も評価してくれているからこそ、ここまで毎試合、スタートからプレーできていると思っています」

── チームで好パフォーマンスを続けるなかで、1年ほど遠ざかる日本代表で再びプレーしたいという思いも湧いてきているのでしょうか。

「もちろん、また代表でプレーしたいですよ。今のチームは過去と比べてもいいメンバーが揃っていますし、結果を見ても相当レベルの高いチームになっていると思います。だから選ばれることは簡単ではないですけど、今でも目標であることに変わりはありません。

 そのためには所属チームで圧倒的なプレーをしないといけないですし、当然、結果も求められてくる。そういう観点で見れば、チームが優勝するのはすごく重要なことだと思うし、その優勝したチームで中心選手としてプレーできていれば、代表にも近づいていくはずです。

 やっぱり入りたいという気持ちがないと入れないと思うので、常にそういう目標を持ちながらチームで最高のパフォーマンスを続けていくだけ。日本に帰ってきたからこそ、余計にそう思っています」

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