大宮アルディージャ、J3降格の危機 営業利益3位タイなのに選手人件費年々減少はなぜ? (4ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei
  • photo by Getty Images

 答えは「NO」だろう。

 ピッチ上で戦うのは選手たちであり、結果の責任は監督が負うものだが、2023年の低迷はクラブ全体で招いたものである。3年連続でシーズン途中に監督が交代している現状では、「どんなサッカーをやるのか」が定まらず、日々の練習で選手が成長し、それがチーム力となっていく循環を生み出すことは難しい。

 原崎政人監督と選手たちを批判するだけでは、何も変わらない。今シーズンがどのような結果で終わっても、抜本的な体質改善が不可欠だ。

著者プロフィール

  • 戸塚 啓

    戸塚 啓 (とつか・けい)

    スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本サッカー』(小学館)

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