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Jリーグで「次の欧州行きの可能性」を秘める実力者11人 識者5人が注目 (3ページ目)

  • photo by Getty Images

【細谷真大は今季スケールアップした】

原山裕平(サッカーライター)

<注目選手> 
細谷真大(柏レイソル/FW) 
満田誠(サンフレッチェ広島/FW) 
三戸舜介(アルビレックス新潟/MF)

 インパクトを残す若手が少ないと感じる今季のJリーグのなかで、輝きを放つのは細谷真大だろう。昨季のベストヤングプレーヤー賞に選出されるなどすでにその実力を証明していたが、今季はさらにスケールアップした印象だ。

 求められるハイプレスの役割をこなしながら、鋭く背後を突く。相手の前に入る身体の強さが光り、ダイレクトで合わせるシュートセンスも際立つ。苦しむチームのなかで孤軍奮闘の働きを見せる22歳のストライカーは、すでに昨季を超える二桁得点を記録。柏を残留に導けば、その評価はさらに高まるはずだ。

 広島の満田誠も際立った存在感を放っている。シーズン序盤に大ケガを負いながらも早期復帰を果たし、広島を復調に導いた。シャドーが主戦と見られていたが、中盤の底でボールを受け、鋭いターンで前を向き、余裕を持ったボールキープと的確な配球で攻撃を操る司令塔としての能力も披露。

 シャドー、ボランチ、ウイングバックとあらゆるポジションで水準以上の働きを見せ、ミヒャエル・スキッベ監督の采配の幅を広げている。

 新潟の三戸舜介にもブレイクの予感が漂う。キレのあるドリブルと抜群のクイックネス、そして足を止めないプレーの連続性と、そのパフォーマンスからは高い攻撃センスと若さゆえの勢いが備わる。

 左サイドを主戦場としていたが、トップ下でのプレーも経験し、得点能力を開花させつつある。初のJ1の舞台でも堂々たるプレーを見せる21歳のアタッカーは、昨夏に欧州に旅立ったチームの先輩、本間至恩(クラブ・ブルージュ)に続く可能性も十分にあるだろう。

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