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Jリーグで「次の欧州行きの可能性」を秘める実力者11人 識者5人が注目 (5ページ目)

  • photo by Getty Images

【三戸舜介の緩急自在のドリブル】

浅田真樹(スポーツライター)

<注目選手> 
三戸舜介(アルビレックス新潟/MF) 
細谷真大(柏レイソル/FW) 
藤井陽也(名古屋グランパス/DF)

 なぜあれほどの急加速、急停止ができるのか。三戸舜介のプレーを見ていると、そんなことを思わされる。まるで機械仕掛けのおもちゃのようだ。

 U-22代表での働きを見ても、緩急自在のドリブルは外国人選手を相手にしても十分に通用する。本人も海外移籍への意欲を公言しており、Jリーグで彼のプレーを楽しめる時間は残りわずかかもしれない。

 背負ってよし、抜けてよし。細谷真大は久しぶりに現れた万能型の国産ストライカー。その希少価値は非常に高い。

 今季はすでに自身初のシーズン二桁ゴールを記録し、キャリアハイを更新中。頼もしいばかりの存在感は、もはや柏レイソルだけにとどまらず、Jリーグを代表するものになりつつある。

 藤井陽也はサイズと機動力を兼ね備えたDF。まだまだ粗削りな面があるのは確かだが、187cmと長身でありながら足回りも軽快。攻守両面で見せる機敏な動きは、誰にでもできるものではない。

 左右両足をそつなく使えるのも魅力であり、将来的には日本代表でもポジション争いができるだけのポテンシャルを感じさせる。

著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

  • 原山裕平

    原山裕平 (はらやま・ゆうへい)

    スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

  • 浅田真樹

    浅田真樹 (あさだ・まさき)

    フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。

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