FC東京が２試合連続３ゴールと攻撃が爆発中。スペースを作り、使うパスワークがお見事 (2ページ目)

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小川は渡邊に斜めのパスを入れ、渡邊とディエゴ・オリヴィエラがワンツー

　今季好調の鹿島は、ここまで強烈なハイプレスで相手を苦しめてきた。しかし、そのプレスを剥がされる、あるいはプレスが効かない状態で中盤のラインを突破されると、最終ラインが晒されて脆さを露呈する場面も少なくない。

　渡邊の先制シーンもまさにそんな展開だった。

小川は中央へ入った渡邊へ斜めのパス。渡邊がワンツーからゴールを決めたこの記事に関連する写真を見る　小川が中盤ラインの脇でボールを受け、ファン・アラーノをかわすと、鹿島のMFとDFの間には大きなスペースができていた。そこに渡邊が右サイドから絞ってポジションを取っていたことが大きなポイントだ。

　小川がルックアップすると、ディエゴ・オリヴェイラがDFライン裏へ向かって走り、マークについた鹿島の三竿健斗が大きく押し込まれた。すると、渡邊が立つスペースはさらに広がり、小川がすかさず斜めのグラウンダーのパスを入れる。

　受け手となる渡邊に対して、鹿島の安西幸輝が食いついてくるが、直前にそれを見ていた渡邊は、ディエゴ・オリヴェイラとのワンツーでかわす。逆に安西が食いついたことで生まれたスペースを利用して裏へ抜け出すと、渡邊は冷静にニアサイドに流し込んで先制となった。

　前半42分にも鹿島のハイプレスを剥がした突破から渡邊が２点目を決め、鹿島を見事に攻略する形でFC東京が勝利を手にした。

◆【動画】J1第16節 FC東京vs鹿島アントラーズ ハイライト
（渡邊の先制ゴールシーンは１分９秒～１分46秒）