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ベガルタ仙台が特別な一日に勝利。再び輝くために「今日の試合に臨んだ姿勢をベースにするべき」 (2ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei
  • photo by J.LEAGUE/J.LEAGUE via Getty Images

今年も「特別な一日」の試合に挑んだベガルタ仙台今年も「特別な一日」の試合に挑んだベガルタ仙台この記事に関連する写真を見る 最初に決定機をつかんだのは岩手だった。FWモレラトのシュートがDFに当たり、ゴール方向へ鋭く迫っていく。15分には岩手が得意とするリスタートから、際どいヘディンシュートを浴びた。

 序盤からボールを握っていた仙台は、20分過ぎから相手ゴールへ迫っていく。MFフォギーニョの右足シュートがGKを脅かし、CKからFW中山仁斗やDF平岡康裕がヘディンシュートを放つ。

 ユアスタことユアテックスタジアム仙台に、ゴールの歓喜が訪れたのは前半終了間際の43分だ。

 4-4-2の右サイドハーフに入るMF遠藤康が、ペナルティーエリア内の中山へ斜めのパスを通す。中山がワンタッチで落とすと、ペナルティーアーク内から遠藤が左足を振り抜く。バーを叩いた一撃が、そのままゴール内に吸い込まれた。鹿島アントラーズから地元のクラブに完全移籍した33歳が、J1規格のクオリティを見せつけた。

 後半も開始早々に攻め込まれるが、GK杉本の好守で得点を許さない。相手の時間帯に失点をしなければ、今度は自分たちにチャンスが巡ってくるものだ。

 67分だった。ペナルティーエリア内左でパスを受けた中山が、利き足ではない右足でゴール右へ蹴り込んだ。水戸ホーリーホックから加入した新たな得点源は、70分にも華麗なループシュートでネットを揺らした。ベガルタは3-0で勝利した。

 ホームのユアスタでは新潟戦、群馬戦とスコアレスドローに終わっていたが、ようやく勝ち点3をつかむことができた。岩手の秋田豊監督に「仙台についてはちょっとしたところでの技術の質、動きの質、こぼれ球への反応など、いろいろな意味で質の高さを感じた」と言わせた一戦は、チームを勢いづけるものとなりそうだ。

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