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ペナルティ ワッキーが語るJ1新シーズン。大好きな選手たちを明かしながら順位予想 (4ページ目)

  • 池田タツ●取材・文 text by Ikeda Tatsu
  • photo by Sano Miki

【移籍選手が多いチームは気がかり】

 セレッソ大阪は、移籍した選手が多いのが気がかりです。海外にステップアップした移籍選手もいるので、しょうがない面はあるんですが......。

 このチームでは、清水圭介に注目しています。昨年たまたま見た試合でのセーブがすごすぎて。アイスホッケーのキーパーみたいに、ボールが来た瞬間、立った状態からパーンって足を180度開いて止めていたんですよ。

 以前柏レイソルに13点決められてしまって悔しい思いをしたGKですが、翌年天皇杯でリベンジに成功したエピソードもかっこよくて好きです。正GKキム・ジンヒョンの壁は厚いかもしれませんが、アイスホッケーセーブは見たいですね。

 ジュビロ磐田は、「杉本健勇やったれー!」という期待を込めます。あれだけ技術も身長もあるんだから、今年は二桁得点が見たい。磐田には知り合いもたくさんいるので、頑張ってほしいんです。

 伊藤彰監督はいいですよね。僕のなかでは"武南(高校)のイケメンテクニシャン"のイメージが強いです(笑)。また静学(静岡学園)の10番古川陽介と、ユースから昇格した藤原健介の活躍が見たいですね。

 あと何気に注目してほしいのですが、ジュビロはイケメン軍団です。

 湘南ベルマーレは、もっと上の順位に行く可能性もあると思います。山口智監督が昨年から継続できているのは大きいし、レギュラーはほぼ抜けていないし、補強もすごい。米本拓司、永木亮太と即戦力で計算できる中盤の選手が入ったのも大きいでしょう。また、若月大和や鈴木章斗といった若くて期待できるFWも楽しみです。

 清水エスパルスについては、まだ昨年のイメージを払拭ができてないというか、今年は補強が昨年に比べると少し寂しいですね。ただ、平岡宏章監督の手腕はたしかですからね。もう少し順位も上がるかもしれません。

 楽しみにしているのは、高橋大悟。順位アップのためには、神谷優太の活躍も必要だと思います。

 そして市立船橋の後輩の鈴木唯人は昨年のベストゴールに選ばせてもらいました。日本代表合宿にも呼ばれたので、期待は大きいですよね。市立船橋コンビの原輝綺と鈴木唯人のラインで点をとってくれたら、わたくし泣いてしまいます。

 京都サンガF.C.は曺貴裁監督なので、この順位はないのかなと思っているところもあるんですが、J1にどれだけ対応できるかですよね。いい選手を補強しているんですが、放出選手に実力者が多いので心配どころです。ヨルディ・バイスの放出は意外でした。

 移籍してきた大前元紀が、ここでどれだけ魅せてくれるのか楽しみにしています。こんな順位に予想してしまいましたが、多分僕の予想は当たらないと思います。

 柏レイソルは、レギュラーだった選手が出ていってしまってるのが大丈夫かなと......。新加入では、中村慶太の補強は大きいですよね。流通経済大出身の選手では珍しいテクニシャンタイプで、もっともっと魅せるプレーをやっちゃってほしいですね。次に新加入の小屋松知哉。ものすごいドリブルスピードを持った選手です。

 そして神戸から来たドウグラスがゴール量産体制に入ったら、順位のジャンプアップはあると思います。彼は選手としても人としても、周囲の選手たちからものすごく尊敬されてます。信じられないシュートを決めてくれるので、ある意味戦術のいらない選手。その感じがどれだけ戻ってくるかですね。

ペナルティ ワッキー 
1972年7月5日生まれ。北海道出身。吉本興業所属のお笑い芸人。1994年に高校・大学の先輩であるヒデとお笑いコンビ「ペナルティ」を結成。濃いキャラクターやギャグで人気を博し、さまざまなメディアで活躍中。サッカーでは名門・市立船橋高校出身で全国高校サッカー選手権に出場した。
SNSアカウントは、Twitter:@wakitayasuhito/Instagram:@japan_wacky

◆【図】Jリーグ30年。各時代の席巻した歴代最強チームのフォーメーション

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