スペイン人監督がブラジル人に代わってJリーグを席巻中。実は出身州でサッカースタイルも違う (3ページ目)
プッチ、ポヤトス、カレーラスはカタルーニャ人、リージョ、ロティーナはバスク人である。過去に横浜フリューゲスを率いたカルレス・レシャックはカタルーニャ人、横浜マリノスの監督だったハビエル・アスカルゴルタはバスク人だった。カタルーニャはバルサが象徴的で自由な気風のスペクタクル主義のサッカー、バスクは質実剛健の土地柄でロジカルなサッカーのスタイルだ。
現在のJリーグでは唯一、リカルド・ロドリゲスがスペイン北のアストゥリアス地方、オビエド県出身の"スペイン人"である。アストゥリアスはバスク、ガリシアに挟まれながら、固有のサッカー色で生き残ってきた。オビエドとスポルティング・ヒホンとのダービーは、下部リーグでも3万人の観客を集めるほど。ちなみにダビド・ビジャを輩出したのも、アストゥリアスの炭鉱町トゥイージャだった。
次の「スペイン人監督」は誰か――。ある関東のJ1クラブは元バルサのスペイン人監督とも交渉していた。また、西日本のJ1クラブも元スペイン代表MFの若手監督が候補のひとりとなっていた。コロナ以後、海外の監督との交渉がスムーズになったら、この流れは一気に加速するかもしれない。
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