セルティックの先輩・中村俊輔が古橋亨梧に助言。「もっとプレーしやすくなる」と考えた理由とは? (4ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by AFLO

 中村が古橋にそう助言したのは、スコットランド独特の環境をよく知るからだろう。メディアもファンもサッカーを深く愛し、活躍すれば選手自身に大きな価値が返ってくる。だからこそ中村は、後輩の活躍を楽しみにしている。

「新しいチームでいきなり結果を残すのは難しいことだけど、古橋君はいいスタートを切ってすばらしいよね。活躍してくれることで、セルティックというチームを日本で知ってもらえるのもうれしい。レンジャーズからタイトルを取り返してほしいし、来年はチャンピオンズリーグに出てほしい」

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 ファンやメディアが熱狂するのは、それだけ豊かなサッカー文化がある裏返しと言えるだろう。選手は大きな期待を寄せられ、結果を残すことで周囲に受け入れられる。期待の循環は、英国サッカーを豊潤にするものだ。

 中村やラーションという偉大な先人と比べられるなか、古橋は自身の手でその名を刻んでみせた。これ以上ないスタートを切り、今後、どんな活躍を見せてくれるのか。世界中のセルティックサポーターたちが、物語の続きを楽しみにしている。

(後編につづく)

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