2021.08.20

「ここが差か……」中村俊輔が感じた日本と強豪国の違い。世界との距離感は「今が一番、難しいところ」

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by AFLO

中村俊輔(横浜FC)インタビュー@後編

 真夏の東京で行なわれたオリンピックのサッカーで、U−24日本代表はロンドン五輪に続き、メダルにあと一歩手が届かず4位に終わった。彼らがピッチで見せた内容、残った結果にはさまざまな反応があったなか、43歳になった中村俊輔(横浜FC)はどのように捉えたのだろうか。

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中村俊輔はレッジーナやセルティックなどで多くの経験を積んだ中村俊輔はレッジーナやセルティックなどで多くの経験を積んだ この記事に関連する写真を見る 「日本サッカーとして進歩は絶対している。そんなに一気には変わらないし、全然ネガティブな結果ではないと思うよ」

 目の前の現実をどう受け止めるかは、中村が言うように、どんな時間軸で見るかによっても変わってくるだろう。

 振り返れば中村がセリエAのレッジーナに渡った19年前は、日本人選手がサッカーの本場ヨーロッパに移籍するだけで国中が湧き立つような時代だった。それが令和の現在、オリンピック代表のほとんどが海外組で構成され、「目標は金メダル」と本気で口にできるところまで来ている。

 自国開催の東京五輪で日本U−24代表が健闘したのは間違いない。しかし、最後は準決勝でスペイン、3位決定戦でメキシコに連敗して幕を閉じた。加えて敗戦の記憶を強くしたのが、MF田中碧(デュッセルドルフ)の言葉だった。

「個人個人でみれば、別にやられるシーンというのはない。でも、2対2や3対3になる時に、相手はパワーアップする。でも、自分たちは変わらない。コンビネーションというひと言で終わるのか、文化なのかそれはわからないが、やっぱりサッカーを知らなすぎるというか。僕らが。彼らはサッカーを知っているけど、僕らは1対1をし続けている。そこが大きな差なのかな」(『スポーツ報知』より)

 サッカーを知らなすぎる----。若手選手が語ったこの言葉を、中村はどう感じたのだろうか。

「"俺が勝負してやる"というのは、トライとしては悪くないと思う。結果として抜けないと、それは周りから言われるよね。メキシコ戦では個々が突っ込みまくって横パスして、(三笘薫が)切り替えて1点とった。ああいうことも起こるから、一概に突っ込むことがいいとか、悪いとかは言えない。