J1クラブ別「歴代最高のストライカー」は誰だ?【東日本10チーム編】 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 拓殖大学時代に水戸ホーリーホックでプレーしていた小林が、川崎に入団したのは大学卒業後の2010年。2年目の2011年から背番号11をつけて毎年コンスタントに得点を積み重ね、これまでリーグ戦124ゴールを量産。目下、J1通算得点ランキングの8位タイに位置し、7位の三浦知良(139ゴール/現・横浜FC)を抜くのも時間の問題だろう。

 とりわけ川崎が初優勝を遂げた2017年には、最終節にハットトリックを記録して自身初となる得点王に輝いた。フロンターレサポーターにとっては、引退した中村憲剛と肩を並べるアイドルである。

★横浜F・マリノス「城彰二」

 横浜F・マリノスで歴代得点ランキングの上位に位置する日本人は、中村俊輔、城彰二、坂田大輔、伊藤翔、齋藤学......といった面々。そのなかで歴代ベストのストライカーを選出するとなると、リーグ戦59ゴールをマークした城彰二になる。

 高卒ルーキーとして鮮烈なデビューを飾った城がジェフユナイテッド市原(現・千葉)からマリノス入りしたのは1997年。1996年アトランタ五輪、そして1998年フランスW杯と、日本代表のエースとして抜群の輝きを放っていた時代だった。

 とくに1998年にはキャリアハイとなる25ゴールを量産し、名実ともに日本屈指のストライカーとして活躍。市原、横浜FCでも多くのゴールを記録したが、インパクトという点でマリノスのベストとして選びたい。

◆佐藤寿人が選ぶ日本人FWベスト5。「あのシュートは何度もマネした」>>

★横浜FC「大久保哲哉」

 2001年にJ2に参入した横浜FCの歴代ベストは、大久保哲哉だろう。

 大久保が横浜FCで練習生からプロになったのは2003年。ただ、すぐに才能は開花せず、一時はJFLの佐川急便東京で武者修行を積み、再び這い上がって2007年に柏と契約する。その後、アビスパ福岡、モンテディオ山形を経て、2012年に横浜FCに復帰した。

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る