城彰二のJ1順位予想。優勝はACLがないチーム。フロンターレは何位? (3ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

◆今やトレンドの「J2経由J1入りの大卒選手」。今季ブレイクしそうな8人>>

 セレッソ大阪は、ACLのプレーオフの結果によって大きく順位は変わると見ている。もし勝ち上がればリーグ戦は厳しいだろう。レヴィー・クルピ監督を呼び戻して、チームとしてのバランスをうまく取りながら戦うとは思うが、8位くらいが妥当か。

 城福浩監督が続投となったサンフレッチェ広島は、手堅く勝ち点は稼げるチームではある。ただ、FWレアンドロ・ペレイラが抜けた穴をFWジュニオール・サントスがどう埋められるかはやや懐疑的だ。

 ヴィッセル神戸は、なにより4月復帰予定のアンドレス・イニエスタがどれだけ参戦できるかにかかっている。そういった意味で、脱イニエスタでどう戦うか。三浦淳寛監督の手腕に期待したい。

 柏レイソルは、FWオルンガが抜けた穴をどうするかが明白な課題だ。かなりの痛手だが、ネルシーニョ監督ならうまく戦うとは思う。しかし、その穴が簡単に埋まるとは思えない。

 横浜FCは残留目標だろう。降格がない昨季は色々とチャレンジができ、今季は補強にも積極的に動けたのは大きい。下平隆宏監督の下、目標達成は可能だ。

 北海道コンサドーレ札幌は補強がうまくできなかった印象で、監督次第になるだろう。駒があまり揃わないなかで、4年目のミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)監督の戦術でどう戦えるか。

 サガン鳥栖も抜けた主力に対して、うまく補強ができていない。かなり耐え忍ぶシーズンになるとは思うが、主力が抜けたからこそ残った選手たちの危機感からチームワークが良くなる可能性もある。

 浦和レッズはリカルド・ロドリゲスという良い監督を連れきたとは思うが、規律を重んじる指導が果たしてクラブの色と合うのかは疑問だ。戦力も含めて変化が多く、安定しないシーズンになると予想。

 大分トリニータも主力が抜け、補強は進まなかった。相手の良さを消すのがうまい片野坂知宏監督の手腕で乗り切るしかない。ベガルタ仙台はクラブ、サポーター含め絶対的な信頼度のある手倉森誠監督が戻ってきたが、戦力的には残留争いが妥当だろう。

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